七夕伝説に学ぶ純愛(?)

失恋向上委員会

気付けば2024年の半分が過ぎて、商店街には笹の葉に色とりどりの願い事が風に揺れる季節になった。

「七夕」と聞くと、五節句であることが思い浮かぶのと同時、あるいはそれよりも先に”織姫”と”彦星”の切ない恋物語が思い出される。

中国の神話

2人の悲しいラブストーリーは中国の神話が発祥らしい。

なんでも働き者であった機織り職人の「織女」、牛飼いの「牽牛」を引き合わせた天帝(神様)が、結婚後に恋に怠けて仕事をしなくなってしまった二人に怒り、離れ離れにしてしまった。

ところが今度は悲しみのあまり二人とも仕事が手につかず、事態が好転しないことを見かねた天帝が、一年に一度だけ、7月7日に二人を会わせてくれるという条件を付けたところ、その日を楽しみに仕事に励むようになったという。

絶許なパワハラ上司・神様

仕事に明け暮れる二人に結婚相手を与える…までの振る舞いは、まさにおとぎ話に登場する神様そのものである神様なのに、仕事を怠けた途端に二人を引き離し会えなくするという鬼畜な所業。
(怠け度合いにもよるが、それまで頑張ったのだから多少は2人の時間に浸らせたれよ…)

仕事を怠けた結果、永遠に最愛の人と会えないという制裁は重すぎる。
現代社会であればパワハラとして裁かれるのは間違いなく神様の方だろう。

なんなら1年に1度の逢瀬で手を打ってしまう二人の謙虚さに涙が溢れる。
1年後のデートを楽しみに仕事を頑張れるなんて根があまりにも純粋すぎて、私はその心意気を直視することができない。
1年も会うことができない夫婦だなんて、下手したらお互いの顔すら忘れてしまうのではないだろうか。
最低でも1か月に1度は要求して然るべきだ。

仕事のために愛を犠牲にしなければならないなんて、なんだか他人事とは思えないのは日本人心だろうか…。
今この瞬間、世界で一番幸せになってほしいカップル№1である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました