週末は旬の桜を見に近くの公園へ。
道いっぱいに広がる淡色の桜が圧巻だった。
▼サクラダ、ファミリーダラケ
梅の花も好きなので、梅~桜の流れで花を見られるこの時期は1年で最もご機嫌な季節かもしれない。
桜の花言葉には「精神の美」、「優美な女性」、「純潔」といった意味があるのだとか。
日本の美意識が詰め込まれた、まさに国花を象徴する語群だと思う。
対して梅の花言葉には「上品」、「高潔」、「忍耐」等といった熟語が並ぶ。
冬の寒さを耐え忍び、花を咲かせる健気な姿を彷彿とさせる語群だ。
10代~20代の頃は漠然と桜に憧れを抱いていたものの、
年を重ねるにつれて梅の花が気になるようになったのはこういうことか、と妙に腑に落ちた。
瑞々しい若さは華やかで優美な桜の花、人生を重ねて、苦難を乗り越え忍耐の先に花を咲かす梅の花。
年齢を重ねるにつれて、折れずに貫く高潔な強さに憧れる。
“品の良さ”すなわち”上質”であることはなんだろう?と考えた時に、
私は傷だらけの老人の笑顔からにじみ出る温かさであったり、
職人が1針1針丁寧に縫い上げた刺繍であったりといった、
長い年月を積み重ねて磨き完成されたものが放つ輝きを思い浮かべる。
人生も同じように、傷つきながら積み上げる中に、特異な輝きがにじみ出るものなのかもしれない。
30代の目標は、梅の花のように生きることだ。
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