エッセイ つがいの蝶が一匹死んでいた 前日の雨によりってできた水たまりの周りを、一匹の蝶がふよふよと飛んでいた。 黒淵の中に鮮やかな青が光るアゲハ蝶。 よく見ると、飛び回る蝶の先にもう一匹いることに気が付いた。 その一匹は飛ぶことも動くこともせず、ただじっと動かずそこにいた。 ああ、死んでいるな、とすぐにわかった。 2024.06.16 エッセイ